【体】【書籍レビュー】子どもの目が危ない【NHKスペシャル取材班. 大石 寛人 】

雑記

近視についてエビデンスベースの情報が得られる良書

「子どもの目が危ない」は近視の進行を遅らせる方法について、最新の知見を整理した良書です。近視についてインターネットでは分散している情報が、投書で整理されています。近視について知りたい場合は、購入して損はないです。特に、さすがNHK。読みやすい文章!

ちなみに、一番評価できるのはエビデンスがある治療法について整理がされていること。残念ながら、近視(眼軸長が一度伸びる)は治らないが、遅らせる治療はあるとのこと。具体的には序章に情報が整理されており、第三章「海外に学ぶ 最新の近視対策」にまとめてあります。ちなみに、序章で紹介されているエビデンスがある近視の発症や進行を遅らせる方法は下記の通り。

・日中に屋外にいる時間を、1日2時間以上にする

・目とモノの距離を、30センチより話すようにする

・30センチ以内の作業をするときは20分に一度、20秒ほど遠くをみて休憩をする

・度が強すぎるレンズを使ったメガネ(コンタクトレズ)から、適切なものに変える

眼科医と相談の上、低濃度アトロピン点眼薬やオルソケラトロジーなど、呼応化の確かめられている治療方法を検討する

大石 寛人; NHKスペシャル取材班. 子どもの目が危ない 「超近視時代」に視力をどう守るか (NHK出版新書)株式会社 NHK出版

この本がオススメなのは子供だけではありません

この本は、子供向けの内容だけではなく、大人の近視についても紹介されています。むしろ、在宅勤務について記載があったり、第4章「過矯正」が近視を悪化させるとあるくらいで、大人向けの内容もあり、近視や疲れ目に悩んでいる大人の方が、知識をアップデートさせる良本だと思います。大人でもまだ視力が悪化し続けている方、最近、視力や疲れ目に気になる方はご一読いかがでしょうか。

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